久しぶりの上海観光名所の外灘(バンド・ワイタン)、
相変わらずの人々の群れに紛れ夕暮れ近い川辺のそぞろ歩きもなかなか快適
台風の影響のせいか、いつもは澱んでいる様な上海の空は綺麗な白雲がたなびき
対岸の浦東高層ビルディング群が日に映えてひときわ綺麗に見えていた。
上海一の高さを誇っていた栓抜きの様な森ビルもいつの間にか右のワールドタワービルの高さに
ひれ伏すさまは現在の日中関係を象徴する情景か、寂しい限り
旧上海租界地であったこちら側のセピア色が似合う
ノスタルジックな歴史建造街との新旧コントラストはいつ観ても灌漑深いモノがある。
時刻になると鳴り出す大音響のチャイムは”東方紅”*の曲だと
案内してくれる現地駐在の陸さんがこの場所へ来ると毎回のように教えてくれる。
言外に昇竜の中国の国民である事が誇らしい様に感じられる瞬間ではある。
自分的には “夢の四馬路の霧降る中で何も言わずに別れた瞳、、、だれかリルを知らないか、、、”
思わず口ずさむ”上海帰りのリル”のワンフレーズが幾つかの中国での出来事とオーバーラップして妙にリアルに思い出す場面ではある
給食のおばちゃんが?として話題であった作家が執筆した松本清張賞作品「月下上海」登場人物のセリフ
“今を思う心と過去を偲ぶ心は、住む場所が違う。だから共存できる。忘れられない人がいても、別の人と共に歩むことができる”
そんな言葉もありました